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- 02/11 ●第一章● ◆第二十節◆ DNA量子NET援護体制 <緊急指令発令>
- 01/06 ●第一章● ◆第十九節◆ テラ聖記21世紀 <人口経済転換>
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- 09/28 ◆ 第二十八話 ◆ 惑星間航行ジャイロNET
【一億Σ聖紀】 予告 (エンドラゴンの物語序章から)

【一億Σ聖紀】予告編
エンドラゴンは、遠く反量子Ginga帝国連邦群からは遠ざかっているごく小さなGinga惑星の衛星に
生まれた。そして彼が15歳になった時に運命が急速に動き回り始めた。エリーズがやってきたのだ。
最初は可愛い少女の姿で彼に気づかせた。
エンドラゴン : 「わーお、なんて可愛い女の子なんだ!」(エンドラゴンは一気に愛してしまった)
そっと湖でひとり遊んでいる少女に、驚かせないように少しづつ近づいていった。花園から、
口笛を吹いた。ようやく少女は誰かが近づいたことを知って、急いで身構えた。
エリーズ : 「だれ? そんな口笛で私に近づこうとしても、絶対に捕まらないわよ!」
エンドラゴン : 「そうかな? 結構俺はすばしっこいぞ!」
といって、飛びつこうとした瞬間にエリーズが消えた。いや、空中に浮き上がったのだ!
エリーズ : 「ふふ〜ふ、はは〜はあ! どう、無理でしょう。いまのあなたの能力ではね!」
エンドラゴン : 「なんだって? 能力? 君は俺の事をしっているのか?一体誰だそっちこそ?」
エリーズはそれには答えない。
空中か静かに下りてきた。気が付くと背中には天使の羽があった。
エンドラゴン : 「君は〜、天使? 本当か? 本当に天使が世の中に生きていたのか?」
エリーズ : 「いいえ、天使じゃないのよ。本当の姿は、あなたが私の仲間になると約束すれば、
見せてあげるわ。その前に、貴方の家族はどうしたの?」
エンドラゴンは急に、我に帰ると悲しい顔つきになった。
エンドラゴン : 「先日、帝王の軍隊に戦いを挑んで殺された。皆殺しだった! くそ〜、そんな
思い出したくも無いことを、思い起こさせるような奴は信じれないな!
一体何者だ?」
エンドラゴンは、いままで憧れそうになっていた美しい少女に急になぜだか憎しみを少し感じづには
おれない自分を感じていた。
エリーズ : 「勘違いをしなでね。 間に合わなかった事だけは信じて欲しいわ。貴方の家族が
発信してくれた最後のテレパシー送信でようやく、貴方を探し当てることができたの。」
エンドラゴン : 「テレパシー ? 探してた? 一体どういうことなんだ。
なぜ、俺を前から知っている? 怪しすぎるぞ。俺の家族を生き返らしてくれ!」
エリーズ : 「もう生き返らせる時間が掛かりすぎたわ。 見つけた時には、私の持っている能力
だけではとても無理な状況だった。 でも、完全には死んではいない。仮死状態で
なんとか保持できる状態でとどめてあるから大丈夫。 将来貴方がそれだけの
能力を身に付けたときに再生することができると思うわ。でも、それ相応の鍛錬が
貴方には運命付けられているから、今はあの貴方が隠した洞窟にそっと埋葬する
ままにして置くのを観ていたの。」
エンドラゴンは、まだ何がなんだかエリーズの話す事が判らなかった。父は勇敢に帝王群に
今は瓦礫となった都市の首長として見事に小国ではあったが国王として人生を歩み、国民から
愛され、最後の戦闘で真っ先に敵の中へ突撃して戦死した。魔法の使えない人類系としては、
最善の戦いをしたと信じていた。 帝王国軍の将軍はDNAクローン細胞強化された「魔法」と
言われるスピトロニクス兵器を小型戦闘モビルスーツとの相乗効果で利用している。まともには、
人類系兵器では勝ち目はない。遠い1億年の昔、量子Ginga系オリオン星団から時空戦争の
犠牲となり退避した一族の末裔である最後の部族国家であったが、遂に最後の戦いが勇敢な
誇り高い敗戦の結果となったのだった。 望みは絶ったれたかに見えた。
偶然、エンドラゴンは父に言われ援軍を惑星衛星に派遣されていたために、彼一人残ったのだ。
彼の説得も虚しく、参戦する残された人類系部族は既になかった。みなDNAクローン系の種族
しかみあたらなかった。「魔法」の能力を考えれば、その方が戦闘能力は高いが、人類系という
誇りが傷つくことに拘りがあったのだ。やっと見つけた最後の人類系種族は大半が女性種という
進化人類系であり、ドミノシフトに備えて遠く太陽系Ginga系への異動を計画していた。
むしろエンドラゴンに対して、ここを捨てて新しく進化する道を選択するべきだと主張した。
だが誇り高きエンドーン王国の正統国王の末裔であるエンドランにその道はない。
その間にも多くの騎士が戦闘で戦死していた。エンドラゴンには彼らの最期の祈りが何故か
聞こえてくる様な気がしていた。「我が父、国王の誇り高き「円卓の騎士」たちよ、厳粛な妻達と
子孫たる子供たちを守り、永遠の魂をこのエンドーン王国に捧げた恩義に尽くす覚悟は常に
できているぞ!」心の中でエンドラゴンは誓っていた。
父である国王は古から教えられてきた王家の秘術を使って最後の祈りを太陽神に捧げた。
実はこれはこの人類系がわずかに残していたテレパシー能力を使ったDNA−NET伝送技術に
より援軍信号の発信であったが、既にその本来の意味は忘れ去られていた。
しかし、今回はこのテレパシー伝送が、これも偶然隣の衛星を探索していたエリーズの脳波に
傍受された。当然、敵である帝王国軍にも知れたが、それよりも早くエリーズが到着し、間一髪で
王族の家族の遺骸は、秘密の洞窟に隠すことが出来た。
ようやく帰国したエンドラゴンは、数日間遺体を探し回った挙句に、森の民にその事件を知らされた。彼らは、今では帝王国軍の手下になって一族を守っているが、裏ではエンドラゴンの種族を
1億年の間かくまってくれていたのだ。それは、遠く1億年前の事件がきっかけで、能力と姿と
生活環境を分離されたそれぞれの偉大なる種族での、お互いに生存を守るための隠れた
約束であった。
エリーズ : 「エンドラゴン、本当の姿にお乗りなさい! いまこそ貴方は真の使命に就かねば
成らない時がきたのです!」
そう言うとエリーズは、美しかった少女からドラゴンの翼を持つ姿に変貌していった。
エンドラゴンは、しばらく驚きから抜けれないで居た。
エリーズ : 「さあ、早く! 帝王国軍の将軍たちが貴方の発する脳波を検知しているのよ。
いまの貴方では絶対に彼らのスピン兵器には勝てないわ。」
エンドラゴン : 「よし!判った。とりあえず、君の言い分に従おう! 騙されているとしても。」
エリーズ : 「絶対にこのことが貴方に与えられた使命であることが、そのうち判るわ!」
エンドラゴンとエリーズは、薄暮れる夕焼けに向かって飛び出していった。
夕闇を迎えると帝王国軍が急速に勢力を増してくる。夜行性である帝国軍人を構成する種族が
多いために、大群であるほど夜陰の攻撃が得意であった。
エリーズは最初のドラゴン族とエンドーン人類族との歴史を、彼女の叔父から教わった。
そして、彼女に大きな使命があることを同時に教えられた。そして名誉のあるその名前に、
ドラゴン族の歴史が重なっている事も後にドラゴン族の高等大学院で学んだ。それも既に、
100年前に事にはなるが...ドラゴン族の超寿命の人生では彼女はまだ少女だ。
そう、エンドラゴンに直接会う前から彼女は、彼を愛し続けてきたのだ。それが彼女の使命であり
唯一全ての戦いでエンドラゴンと一心同体で戦い抜く能力だからだ。
エンドラゴンはいつしか、エリーズの背中でしばしの睡眠につくのだった...(つづく)
この続きは ****>
http://plaza.rakuten.co.jp/degiclobunko/
2008年05月06日(火) | Story Abstruct | comment : 19 | Trackback : 0 | △
●第一章● ◆第二十節◆ DNA量子NET援護体制 <緊急指令発令>
25世紀カイパーベルト辺縁系から、ついにエンジェルとヴィーナスはインパルス信号を送信してくるブラックホール星の近くへ調査に出かける旅にでていた。
彼女達の調査航行船が、シリウスへ向かって数日過ぎた時、突然
大きなエネルギー波動の衝撃が調査航行船へぶつかった。
なにか極めて高速な物質が宇宙から沸いてくるところであった。
その方向はまさにブラックホール星の方角であった。調査航行船の
デシタルNET探査装置には、何も表示されないが、明らかに
衝撃が航行船を上下左右に揺さぶり続けている。どういう事なのか?
イオンエンジンの出力制御装置の制御エネルギー表示器だけが、
連動して振れていた。
と、突然レーザー光線が突っ切った。一部航行尾翼に当たった。そこから、何かが流出しだしている。警戒音が鳴り始めた。緊急状態となった。
あのレーザー光はどこから放たれたのだろうか?と考えていると、
今度は、無数のレーザー光線が集中放射されてきた。これは堪らない!
未知の物体からの攻撃が始まったのだ。
デジタルDNA−NETは戦闘管制モードを発信した。最高度の情報アクセス権限が起動した。
銀河太陽系の全DNA量子スーパーCPU−NETが援護体制に入った。
どんなことをしてでも、エンジェルとヴィーナスを防衛するように
システムが構築されている。彼女達は銀河太陽系の最高度に完成された
人類の種だからである。連携している全てのDNAクローン人類系を
共通の情報と意識が共有される変化が急速にDNA−NETを伝播していった。

2007年02月11日(日) | Story Abstruct | comment : 0 | Trackback : 2 | △
●第一章● ◆第十九節◆ テラ聖記21世紀 <人口経済転換>

このころテラ星イーデス国では、人口減少超高齢化社会への衝撃に怯えていた。政策行政部門は減少する人口と同時に単純労働
時間報酬制度の限界に苦慮していた。GDP(国民総生産所得)は極めて単純な法則で図られていたからだった。すなはち、全
国民が総時間労働時間数と総労働人口を掛け合わせた結果としての貿易取引および生産品目価値金額で算出していたからだった。
この指数を基に総福祉国家費用が「税金」と称する徴収財源を基に支払われていくという構造であった。この原理を統制管理して
いる省庁が最も権力を持った運営権を任されていた。それを「総理大臣」と称したこの時代の選出役人が統率するという体制を、
頑なに「理想国家」と信じていたのだった。21世紀初頭すでに21世紀中盤である2050年には、総人口が1億3千万人から
8千993万人へ激減する予測であった。同時に高齢化が進み、75歳以上が人口の大多数を占めると思われた。
さらに、超過労働対価支払いを停止し国家内を流通させる貨幣量を抑制する法案まで進めて、労働設備である会社や工場費用の
削減を政策的に行い、同時に国家が福祉に支払う費用を削減して、支配者のみの生存を仕掛けようとしていた。
だがこれは自殺行為でしかない。なぜなら、旧式で原始的な「労働対価」型経済の終焉を理解できていないからだ。
ユピタルク国の様に国政で国民の労働対価を抑制し、総人口数の圧倒的多数量で「総国民葬生産額」を見かけ上大きくしている
国家の破局を予見できないからに過ぎない。こうした「低労働対価」国家では、確かにイーデス国の様な「高労働対価」から
一時的な低賃金労働を強奪できるが、同様な「労働対価」経済へ移行した瞬間に市場硬直と停滞が起こり、総人口が大多数で
あるだけに破局は大きい。したがって、安易な経済戦略としては一時的な「低労働対価」国への移行での対抗策を思いつく政治家
が登場しやすいが、少数国家では一気に「総国民生産金額」の低下を招き、競争からの脱落は免れない。同時に裕福な指導層自体
没落は免れない。一層の破局がまっているだけである。実際にイーデス国でも、21世紀最初には独裁的な首相が誕生し人気を
博した。そうした国策をまことしやかに国民に仄めかした。
だが長期的な国家の繁栄を設計する場合、「高労働対価」国家であれば、むしろ絶対時間の縮小を政策にすべきである。
単純に言えば、ユピタルクで総生産時間が10時間掛かる自動車の生産を1時間で完成できるシステムを構築できる社会を提供
でき、かつその費用の中に実質労働時間比率が少なくなれば経済競争力は同等以上に強力となる。
さらに言及すれば、究極的に最高の国家では「総国家生産経済金額」に労働時間はZEROである。
テラ星で覇権をもつサンマーロイ(当時USAといっていた)国でも、ユピタルク国ほど「低労働対価」国家ではないが、
程度の違いで分明度は高くは無い。知的進化は遅れていたが、イーデス国首脳は、支配されていた為、
サンマーロイ国やユピタルク国からの「労働対価」政策の影響を排除出来ていなかったにすぎない。
いずれにせよ、この時点でイーデス国はテラ星で最も人類系社会の自然の人工淘汰が進行した段階に入っていたのである。
反量子銀河ではこのような現象は既に「神話」に近い物語でしかない。人口統制のない自然淘汰を採用している銀河国家など
ひとつも見当たらないし、男性種と女性種がおおよそ1対1などありえないほど社会運営が完成仕切っている。
生命の営み自体が完全に銀河系全体で統制されているお陰である。当然財政政策など、完全に労働時間とは無関係にあるし、
ましてや労働人口は一定なので、財務的な発展の根拠ですらない。生物としての人類系の価値を貨幣価値で図る原始的な段階は
すでに片鱗すらない。しかし、21世紀の銀河太陽系テラ星イーデス(当時JAPAN...)では、まだその程度の知性で
あったのだ。人口の統制を男性と女性のカップルが性生活を営み、肉体的労働時間の反映としての対価として蓄積できる財力で
養うしか方法と哲学がなかったのだ。まして、国家や衛星連邦国家が正常な統制をプログラムできるような法的整備など考えも
つかなかったようである。だが、歴史は確実に望ましい方向へ移行しつつあった。そう、イーデス国の国民はこうした知的な
水準を引き上げる事を選択できたのであった。財政の原点を「生命労働価値」本位から、「人類生存価値」本位へ切替える事を
ようやく理解し始めていた。同時に各地で頻発していたテロ事件の背景にある「貧困」の原点が、そうした労働価値から生じる
無用な闘争本能であることを理解し始めていたのだ。財務価値を労働時間と人口に換金している世界では、より多くの投資を
どこよりも多く、早く行い回収できる機能をもちうる組織や人類が勝利者となり、その循環は一層の集中を引き起こし、遅れた
人類系の人々は「貧困」や「差別」「飢餓」へと邁進してしまう。しかも既得権を守ろうとして戦闘が起こってしまう。逆襲も
同様に繰り返されていく。そうした歴史が、4千年以上続いていたのだ。
イーデス国は、まず「人口受精促進法案」を国会で可決した。既存の宗教家や既得団体は暴動を起こしたが、歴史の歯車は
逆周りはしなかった。次に女性種と男性種の比率是正法案も可決された。精子の保存は容易であるが、女性自体の保存は高度な
管理と医療体制が必須である。まだこの聖記では、DNAそのものを合成できうるまでには至っていないため、新生児の選択
基準を設けるだけに留まったのだった。こうして、受精卵の胚芽細胞分裂からの観察による医療優先比率および誕生確率を数値化
できる社会制度がテラ星イーデス国で誕生した。同時に、一人の人類系が人生で労働する時間も規定できるため、これまでの
財務根拠を根底から作り直す作業も始まった。全国民人口の年齢別人口制御が決定され、必要な福祉医療や生存費用は正確に
算出されることとなり、むしろ国家から創造されるイーデス国国民の算出価値の逓増システムの貢献分が、生活する国民に
分配される制度が施行されることとなった。「税金」と称した無意味と成った徴収制度は完全に廃止された。また国家に必要な
あらゆる社会機能をDNAの適正を精密に計測できうる社会となり、最適な貢献機能を紹介される制度も充実している。
国民は「生存」のために労働するのでは既に無い。「繁栄と分配」のために労働するのである。
また、不衛生であったり過酷な労働はROBOTICSで置き換えられる。イーデス国は、この点でもテラ星では抜群の技術
統制力を発揮している。逆に教育ROBOTICSだけに頼る事は無く、哲学的な知性機能については、人類系の最高度に優秀
なメンバーを起用してテラ星最高水準の思想形成教育をおこなう。国家の盛衰はまさに知性の優劣で決定されるからである。
「労働ROBOTICS優先法案」が可決されたのも、そうしたイーデス国の未来への国家投資であった。
遠く反量子銀河帝國での知識水準への移行が、この時期銀河太陽系でも開始されたのであった。いよいよ数聖記後にドミノシフト
への移行が始まらんとする絶妙の時間であった。もう、反量子銀河宇宙の習慣や文明をも受け入れる用意が出来始めるのだ。
25世紀にエンジェルやヴィーナスがカイパーベルト辺縁系で傍受したインパルス信号に秘められた知性制御がようやく最終成果
に到達し始めている。
2007年01月06日(土) | Story Abstruct | comment : 0 | Trackback : 0 | △
●第一章● ◆第十八節◆ Σ聖記的生命の営み <宇宙移動法>
●第一章● ◆第十八節◆ Σ聖記的生命の営み <宇宙移動の楽しみ>長い航行の間(時に、数ヶ月におよぶ)は、運動エネルギーによる代謝を減らして、仮想エクスタシー状態に入っている。この時
代には多くの女性種では、「ロケット」と通称よばれる生命管理カプセルを、下腹部の膣の中に静かに挿入すると、DNA−NE
Tから生体ホルモン全体を適切に制御するエネルギー制御振動が加えられる。次第に彼女達は、
絵も居得ぬエクスタシー(恍惚状態)にはいる。エンジェルとヴィーナスも睡眠カプセルの中で、この幸福感覚の中に居る。眠っ
ているまでいかないが、身体全体のバランスを自然に保った安定状態でありながら、同時に不安を一切抱かない精神状態で維持さ
れる。特に、エンジェルとヴィーナスの様に、恋人同士の場合には、DNA−NETでの指定共有接続を選択して、お互いが抱擁
しているような陶酔感覚の中で、浮いている様な感じで過ごす事が出来る。実に幸福で、気持ちのよい状態で、時間の経過を気に
することが全く無い。男性種の場合も、ペニスを包む「ポケット」と称する生命管理カプセルを、装着する。原理は女性種と同様
である。男女の数少ないカップルの場合でも、お互いは同様な幸福感で満たされた状態で過ごせる。
そして、プログラムされた数ヶ月を、あたかも数十分しか経っていない様な感覚で、再び目覚めさせてくれる。しかも、気だる
さなどを感じないように、爽快な感覚にして、起こしてくれる仕組みと成っている。あたかも、軽くSEXエクササイズをしたよ
うな状態でしかエネルギーを使わない様に感じさせてくれる。
この1億Σ聖記時代は、こうしてDNA−NETが生体組織に近いまでにSEX感覚を完全に、制御できる状態に高度に脳波制御
技術と融合できている。したがって、異常な性犯罪は極めて発生が少なく、同時に直接的なSEXで妊娠に至る妊婦という事例も
少なく、殆どの場合はDNA遺伝子管理局の指示する受精管理システムに従った卵子や精子の「ロケット」や「ポケット」による
自動採取管理へ預けてしまう。
仮想エクスタシー検診を受けるだけで、なんの痛みや不安もなく実に快適に義務を果たす。それ以後は管理局の分析と国家人口制
御DNA−NET医療管理センターが、最適な「受精」管理育成を受け持って進む。
エンジェルとヴィーナスはお互いに手を握った。緊張に美しい体のラインがピシッと張り詰めたことで、何ともいえない美しい
超人類の姿があった。同行している数名のカップル達も同様に綺麗な体形で、エクスタシー状態へ移行していた。
長い宇宙航行も殆ど苦になる事も無い。また、同時に国家への遺伝子の提供義務も、確実に遅滞することもなく果たせる。エク
スタシー・キューブに入っている間や、家庭ではナース・ロボットが身近に居て、「ロケット」や「ポケット」の挿入や脱着をサ
ポートする。
エンジェルやヴィーナスは、仮想睡眠の中から目覚める必要もなく、存分に快楽を享受したまま、航海を続けられる。「ロケッ
ト」や「ポケット」は全てに個別の利用者のタイプ別の特性が埋め込まれており、DNA細胞の発育による豊富な変形形状を吸収
できる仕掛けとなっており、表面は特殊な人造細胞DNA合成樹脂で覆われている。ナース・ロボットはエンジェルたちの、美し
い裸体の動きの状態映像や「ロケット」などからの分析を分析して、生物反応や生理反応での異常がないか常に検診して、仮に異
常な症状を発見すると、回復処置を的確に施していく。この作業も、エンジェルたちは知る事も殆ど無く、仮想エクスタシーの中
で過ごし続けていく。
そして、航海の終着点が近づくと、ナース・ロボットが「ロケット」をエンジェルやヴィーナスの股間から抜き取ると同時に、
DNA−NETのエクスタシー信号が徐々に通常の、覚醒信号へ戻される。
通常の家庭での睡眠でも、このDNA−NETの仮想エクスタシー・キューブを利用している家族も多い。但し、極めて短時間
の利用の繰り返しであるので、ナース・ロボットでの、医療診断は仮想睡眠に入った数時間しか行われない。DNAの毎回の詳細
分析によって、常にそれぞれのDNAクローン細胞の劣化現象を最高度に回避できる能力を持った卵子と精子が、毎時間銀河系全
体で管理され抽出されて、保管される。それ以外は、解析後に消滅する。全ての管理されているDNAは膨大な記録データとして
、銀河系全体でDNA−NETを構成する生命BANKシステムとして運営されているのだった。エンジェルとヴィーナスのDN
Aはその優秀性から、実際には稀にしか消滅処理はされないが、そのDNAもここには厳密に優秀性を評価管理された分類コード
が割り振られている。彼女達のどちらかが仮に、事故で消滅しても、数年後には全く同じDNA細胞構造のエンンジェルやヴィー
ナスを作り出せることは可能である。しかし、それは敢えてなされない。長い人類系の戦いの中で得た最終的な重要な哲学なのだ
。
これが使われる時は、唯一銀河太陽系人類系の最終戦争の時しかない。大量の殺戮DNA人類として、生産される時だ。
甘美なエクスタシー生命管理技術であるが、時々刻々と最終兵器としてのエンジェルたちの生産の時期が、近づきつつあること
など、当のエンジェルとヴィーナスも知る好も無かったが、彼女達のDNA−NET
での甘い息遣いと官能のインスピレーションを密かに傍受している超高度テレポーテーションが仕掛けられているのだった。ただ
直感としての原始的な頭脳の閃きが、エンジェルには不快な感情を、エクスタシー・キューブに入っているにも関わらず感じる瞬
間があることに、戸惑っていた。

2006年09月05日(火) | Story Abstruct | comment : 0 | Trackback : 0 | △
●第一章● ◆第十七節◆ 哺乳類聖記のはじまり<彗星の衝突>
1億5千年前、地球(テラ)には大きな隕石が近づきつつあった。巨大恐竜が王者として君臨し続ける世界に、まだ小さな多くの種類の哺乳類がひっそりと暮らしていた。そして、この哺乳類の進化が急速に変化する時が来ていた。
1億Σ聖記、反量子銀河系世界ではドミノシフト計画を実行するべく最適な次期移住の銀河系候補が決定されていた。そして、そこに仕掛けるDNAの最適な進化を受け持つ生命体情報が掻き集められていた。すでに100億年以上の反量子人類の歴史にとって、全銀河情報を検索するための情報データベースには事欠かなかった。しかし、最も重要な選択は、ドミノシフト計画実行には受け入れられる生命体環境を事前に1億年程度かけて、熟成させる期間を用意しなければならことである。銀河系空間それ自体をシフトはできない。あくまでも人類系の生命DNA情報と再生メカニズムだけしか限られた人類系の子孫を使っては、再生再現できない。その先は、あくまでもシフト先の銀河系の生命環境が決定してしまうのだ。
そして、量子銀河世界太陽系銀河系が選択された。そこに原始的な人類系の祖先のDNAを移植できる環境が存在できる可能性が元老院のDNAシミュレーターで確認できた。
テラの哺乳類が最終的に選択された瞬間であった。カイパーベルト辺縁系のひとつの石が選別され、皇帝の前の映像に現れた。皇帝は元老院科学アカデミー議長の促す合図に促されながら、軌道逸脱命令を発信するスイッチのパネルへDNAネットイメージから「承諾」の意思を伝送した。
太陽系カイパーベルト辺縁系から1個の石が同時に離脱し、やがで彗星となって目的の惑星で楕円軌道を描きながら急速にその惑星へ向かっていった。直径約10kmの隕石(石と氷の塊)は、正確にプログラムされた軌道を進行していく。そして、その隕石(彗星)の後方には、正確に尾行する1台の円盤スピーダーがあったが、そこには1匹のDNAクローン化で細胞合成されてたDNA合成ネズミが乗せられていた。テラのまだ小動物でしかない、未来の人類を誕生させる哺乳類との擬似自然交配を行えるように、予め、数年前から捕獲飼育し、DNA改造を施したネズミ型人類DNA搭載生物となる動物である。
知能指数はこの時期の天然のテラの哺乳類ではありえない、人類系の子供程度まで高まっているが、今後の自然交配の数世代の間に、中和されある程度は劣化する。高度に頭脳進化がすすむ類人猿の登場の時代に改めてDNAの再合成を施す事が決められている為、今回のネズミで重要な目的は、環境適正化をDNA細胞のレベルで完成させておくことにある。
かりに失敗すれば、この銀河系でのドミノシフト計画は断念される。また数億年かけて、適切な環境を調査解析、環境調整の実験をしなければいけなくなる。だが、その間に超新星の急速な変化や、銀河衝突への加速が無いとも限らない。それほどに危機が銀河に迫ってきている。反量子銀河系テラでのDNA人類系での期待は今回は極めて大きく、かつ真剣さは過去のどの時代より深く、ある意味では祈りに近い所までも来ている。また、仮に無理に時間を短縮して解析調査を中途で早めてしまった結果、DNA構造の詳細な部分での非合理性があれば、奇形を生み出し肉体的な破壊だけでなく究極はドミノシフトの破局となり、生物界秩序の破壊が起こる。その時にはDNA改造自体が、最悪の拒絶的な治療伝播作用をテラあるいは周辺銀河へ垂れ流すこととなり、その銀河環境で直接的な生命の危機に曝されてしまうのだ。そのDNA遺伝子レベルでの破壊的な汚染が始まると、生命暴走のドミノが繰り返され、どこまで最悪の連鎖が続くか、反量子銀河の科学でも例をみない事態ともありかねない。


2006年08月05日(土) | Story Abstruct | comment : 1 | Trackback : 0 | △
●第一章● ◆第十六節◆ MOT(MIND of TERA)
このDNAクローン経済戦争を仕掛け相乗的な利益を制御しているサンマーロイ国、クローン製品の大量生産と政治学的な経営手法で、これまで、覇権を保ってきたユピタルク国、いまやイーゼス国を凌駕し、世界最大の製造覇権を手にいれ
DNAクローンを製造する生産人員数も10数倍もの圧倒的に差のある状況へ突き進んでいる。
イーゼス国にとって、世界で最高の文明文化技術を 志向し続ける道(精神世界)が、安易なクローン製品や製造戦争によって、
決着されない最良の選択となっていくのだった。
人類系の価値とは「神」と称する本質なのだ。そして宇宙を生き抜く術なのだ。そして反量子世界へ移住する時代へ突入するこの
銀河系の危機に際して、目指すは「神として君臨」しうる星「TERA星」へ一億年の歳月を掛けて、人類系の価値を見出す為、
みづからの最高の芸術であるDNAクローン細胞生命体を送り込まねば成らない。安価な大量生産品では真似の出来ない高度な
文明創出能力を持って、新銀河系を司らねばならない。しかし、現在の銀河世界を制覇している国々の政策は、圧倒的な生産能力
と金融力を背景にした数量の経済法則である。その脅威を上回る精神性を発揮できうる能力を、精鋭クローンに頼るしかない。
ドミノ・シフトに向け覇権を握る新たな戦いが着々と近づきつつあった。この反量子銀河最大で最後のDNAクローン戦争の時は
もう数世紀後であった。反量子銀河系太陽系Σ星銀河帝国皇帝の宣言は、そのままDNAクローン戦争の開始を意味している。
どの種族、国家が生き残るのか? そして、その存続の意義はあるのか?究極の人類系の価値が問われている。
この記事に点数をつける
2006年04月15日(土) | Story Abstruct | comment : 0 | Trackback : 0 | △
●第一章● ◆第十五節◆ Spirit of EMPIRE
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反量子銀河系アンドロメダ星雲系太陽系銀河星団の住人にとって、ドミノ・シフトなど全く無縁の世界の話題であった。この世界での価値はあくまでも、エネルギー貨幣の価値を最大限に自国の衛星惑星系にデポジットすることこそが、唯一の国家的な命題であり、生存の理由であったのだ...。
安価な自国の労働力を駆使できるユピタルク国にとっては、イーゼス国の精神的変貌など、取るに足らない事件であった。一層のクローン設計技術と製造技術を徹底し、イーゼス国へ製品技術の先端情報を収集に超エリートを送り込めば良いと鷹を括った。
しかし、それは自国の限界がその大量のクローン生産教育にあることを軽視した大きな失態へと繋がるとも知らずに...。
ドミノ法案が可決された。一斉に全反量子銀河系アンドロメダ星雲系へDNAネット伝送の渦が起こった。そして、パニックが。
この銀河世界全体があと数十億年後に巨大な銀河ブラックホールへと飲み込まれて消えていく運命であり、ワームホールを使って時空空間航行で、別の量子銀河世界へドミノ・シフトを行う事など、今まで一般衛星住人の誰が気づいていたのだろうか?
こうなって初めて複製のみの技術文化?に頼っていたユピタルク国にとって、時空空間航行など全くの無知に近い状態の技術文明であり、ましてクローンで築いてきた繁栄など、いまや砂上の楼閣でしかなかった。大規模に無機質なクローンで氾濫した国家の末路は、国家の存続倫理の完璧な欠如以外の何者でもなく、急速に離反していく国民であふれかえる結果となっていった。
かつて、量子銀河系へ「救世主キリスト」と称する一人のイーゼス国家宰相のDNAクローンを送り込み、文明管理を開始させた反量子銀河系太陽系Σ星銀河帝国皇帝は、改めてドミノ・シフトはすべての人類系が移住できる事ではないことを、宣言するに至った。皇帝の意思は明確であった、これから極めて過酷な反量子の反対側の住人との、数億年に及ぶDNAレベルを含む精神に至る移住戦争が始まろうとしている。そこで、生き抜ける確率は、双方とも図りようが無かった。勝ち残る側も、淘汰される側もDNAレベルはもとより、精神性も含めた全領域で、文明の限界までの淘汰の戦いがあるのだ。
ユピタルク国の存在理由は、同質の数量的な優位性しかなく、まさに自立性の欠如が招いた国家的悲劇であった。エネルギー貨幣価値自体が、無と帰す現実に直面したとき、単なる便宜上の流通の道具に翻弄された国家の終焉があった。まさに、これこそ神の啓示であったのだ。人類系の価値とは何たるや! それこそが、「神」と称する本質なのだ。そして宇宙を生き抜く術なのだ。
すでに、移住先にはその精神を多くの宗教という伝説で信奉する多くの先住DNAクローン細胞生命体たちの進化が確実に結実している。それよりも劣る精神性は許容できない次元に至っている。そして、先住クローンにも、極めて優秀なPLOT体も幾つか存在している。だが同時に近いうちにこうしたPLOT体は、移住後の最初の反撃を行ってくる敵対的な人類系の一部でもある。
数億年のDNA改造は同時に、自らの終焉をも作り出すのだった。
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2006年03月16日(木) | Story Abstruct | comment : 0 | Trackback : 0 | △
●第一章● ◆第十四節◆ 超新星爆発=銀河人類系ドミノ・シフト

凡そ2000万年前反量子銀河系アンドロメダ星雲系で、超新星爆発の兆候と思われる爆発現象が遠く銀河ワームホール辺縁の
領域から捉えられた。この観測から、超新星爆発を起こす天体を事前察知でき、超新星爆発がドミノ現象的に進化する過程が明ら
かにされた。
この超新星の崩壊の引き金と考えられているガンマ線バーストが、Σ聖記年 1億2555年9月12日と16日に捉えられたのは、2
つのX線フラッシュが観測された。これら2つのX線フラッシュに続き、同月26日にはX線フラッシュとガンマ線バーストのちょうど
境界と言える放射線が捉えられた。これらが超新星爆発を予告するシグナルだ。
この銀河系は今や確実に新世紀への活動期へ入っていた。既に数十億年の時を経て多くの銀河には、高度知的生命体である人類
系が多く生存できる快適な環境が広がってきていた。数度にわたる銀河の崩壊と超新星の誕生を観測し、かつその都度新しい銀河
への大移動を行ってきたのだ。だが、今回はこの銀河世界全体があと数十億年後にかつて経験していない及巨大な銀河ブラックホ
ールへと飲み込まれて消えていく運命となってきたのだった。限られた時間の間に、ワームホールを使って時空空間航行を行う事
で、別の量子銀河世界へドミノ・シフトを行う事が避けられない。しかも、銀河全体が移住するというとてつもない計画なのだ。
しかも、急速なシフトは移り住む側の量子銀河系の時空秩序が歪んでしまう危険性がある。そのために、極めて綿密に設計された
銀河シフト計画が組まれてきた。既に約2000万年の時間が掛けられて、漸く量子銀河系の一つである銀河太陽系が最もこれま
での量子銀河系に極めて類似した進化を遂げつつある銀河である事が判って来た。プローブとして探査細胞自動航行船からの波動
計測からのDNA合成情報のテラ種の近似性解析結果が、納得のできる成果を報告しつつあった。そこに仕掛けたみづからの分身
であるDNAクローン細胞生命体たちの進化が、実に見事に反量子銀河系の人類系と一致できたのだ。何万通りにも及ぶ改良DN
Aを探査船に載せて送り出してきた成果が結実してきていた。
ようやく反量子銀河系太陽系Σ星銀河帝国皇帝が、今世紀の末までにいよいよ大移動(ドミノ・シフト)法案の提出と可決を宣
言する段階に入りつつあるのだった。

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2006年01月29日(日) | Story Abstruct | comment : 0 | Trackback : 0 | △
●第一章● ◆第十三節◆ ダヴィンチの聖母子の秘密
。
ヴィーナス : 「ねえ、エンジェル実のところ、あなたのお母様が残したって言う逸話は、本当なの?どうして、そんな寓話の様な形でしか残さなかったのかしら。あれだけの偉業を成し遂げた人類系最高の科学者の一人にしては、あまりに平凡的じゃないの。なにか隠していないこと? 友達にぐらい本当の説明してくれてもいいんじゃないの。」
アーサー : 「そうだよね。ヴィーナスが言う通りだと思うよエンジェル。ぼくも本当は気がかりだった。少ししか語ってくれないんで、未だに意味の重要性がピンと来ない事がある。助けたくても、手が出せないんだよ。わかるよね。」
ミケランジェリ : 「エンジェル、もうそろそろ君が知りえるところまでは、全員で共有していくべき時じゃないかな。確かに、君の一族、といっても過去のまだ普通の人類家系であったころの歴史に踏み込むことになるんだが、隠された秘密は語る必要はないと思うが、あの絵画が示す人類の歴史については、君のこれまでの研究と専門家としての光子量子力学からの解説がぜひとも公開してもらうべきと信じるが、どうかな?」
エンジェル : 「わかったわ。母キャサリン・ブレインズが私に託した、電子ファイルをこれから転送するわ。サイプレスいいわね。私の母の名において、我がブレインズ家が代々所有してきた偉大なる芸術家達の絵画に秘められた銀河系生命体から渡された重大な暗示の扉をあけなさい!」

サイプレス : 「判りましたエンジェルお嬢様! 間違いなくエンジェルご自身の生体情報である事を再検証しましたので、指示に従い、故キャサリン・ブレインズ博士の遺言ファイルを転送いたします。但し、本データは一度しか再生転送できません。エンジェル以外の生命体は、複数回転送再生できませんので、意識の分散等によるデータの欠落などは自動補正機能が働きません。
一切のコピーは許可されません。転送履歴は100%記憶されていますので、生命体としてゼロから再合成してもDNA配列などが同じ限り、二度と情報を獲得できませんので、ご了解ください。みなさん、宜しいですね。〜では、どうぞ!」
と、同時に故キャサリン博士の生前の映像が100年ぶりにエンジェル以外の友人達に公開された。
アーサー : 「き、綺麗な人だ〜。エンジェルも超美人だけど、お母さんはもっと華麗だったんだ!でも似ているな〜。」
ヴィーナス : 「お父さんが言っていた通りの美人ね。女性でもあこがれてしまう。いけない、ちゃんと理解しないと...」
ミケランジェリ : 「久しぶりだな、彼女の姿をみるのは。曽祖父のデジタルNETアーカイブを盗んで観た時以来だな。」
キャサリン博士の声はエンジェルと瓜二つに近い音域だったので、まるでエンジェルが話しているような感じである。
(故キャサリン博士): 「私の最愛の子ども達へ、わたしの家族が代々受け継いできた大切な秘密を伝える時がきました。かつて、わたくしの一族は世界の芸術を詳しく研究し、そしてある人類への銀河系生命体がテラ(地球)の旧人類へ残した、彼らの末裔への深い愛情と希望のことを、伝える使命を授かってきたのです。有名な家系では旧イタリア国の15世紀ダヴィンチの絵画にも描かれています。そう「受胎告知」です。

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2006年01月06日(金) | Story Abstruct | comment : 0 | Trackback : 0 | △
●第一章● ◆第十二節◆ 銀河系 X’MASS DAY
宇宙では雪は降る事が無いが、一度水蒸気の伴う惑星へ舞い降りれば、少なくとも雨は降る。また、テラでの一部の宗教での儀式が比較的全銀河へ名称も象徴的に伝えられているのが、X’MASであろうか...。但し、全人類系では1/3程度しかこの習慣を使ってはいないが...。ミケランジェリ : 「よう、お二人さんとアーサー、どうだ退屈か?
今日は何の日か憶えてるかな?テラの我が宗家では、X’MASって言ってな、赤いマントのおじさんが、夜には子ども部屋に侵入しては、たっぷりとおもちゃやプレゼントを置いていってくれるんだ。どうだ、君らもほしくはないか?うん?」
ヴィーナス : 「ご親切です事!で、なんのプレゼントざんしょ?」
ミケランジェリ : 「さすがは、才女だね。だが、今回は指令ではないよ。本当のプレゼントだよ。」
エンジェル : 「本当のプレゼント?どんな?」
ミケランジェリ : 「はいな、早速伝送しようね。どうかな、見えるかな。750万年前の人類最初の頭蓋骨からの復元映像だ。」
ヴィーナス : 「うわー、なんて弱弱しくて、けな気な動物なの...。これが、私達の大昔の祖先の始まりなの?」
ミケランジェリ : 「そうだ。そしてヴィーナス、その彼らの復元前の頭蓋骨がこれだ! どうだ、君は既に知っているはずだね。つい最近友人になっているはずだ! そうだね。」
ヴィーナス : 「ええ、そうね。カイパーベルト辺縁系で観察したあのお猿さんそのものじゃない! でも、脳の大きさが違うけど。全体の印象はそっくりね。どうして、いままで教えてくれなかったの?それに、サイプレスは伝送しなかったのかしら?」
ミケランジェリ : 「実は、僕が指示していた。どうしてかって、それは今回の任務と関連がある。このエンジェルが最も感応できる波動の正体が、このお猿さんと密接に関わっていると思われているからだ。」
エンジェル : 「それじゃ、騙していたってわけ〜、しってて。なんだ、いろいろ推測して無駄骨じゃない!冗談にも程があるわね。それで上官でしょうかね?」
ミケランジェリ : 「いや、すまない。ただ、訳がある。よくこの復元した映像を観察して欲しいんだが、彼らは間違いなく外科手術されている。では、750万年前に一体だれがそれを出来たのか?また何故そんな無責任な行動をしたのか?という事が問題だ。どう考える?」
ヴィーナス : 「それじゃ、また振り出しの質問じゃないの。でも、やっぱりそこが、この奇妙な事件の発端なのね。750万年も前に起こったことにしろ。」
エンジェル : 「それって、何か可笑しくない? 外科手術は現代におこなった悪戯じゃないの? ミケいいかげんに、馬鹿馬鹿しい冗談は止めて欲しいわ。」
ミケランジェリ : 「残念ながら、冗談じゃない。X’MASジョークじゃない。いたって真面目だ。エンジェル、君が前にダヴィンチの聖母の受胎告知で、あれは一種の暗示図象をダヴィンチ、いやフリーメーソン、あるいはシオンと称する宗教集団が、過去の事件を戯画化したのだと、キャサリン博士から教えられたと言っていたね。どうも、それが重要なヒントらしい。いまさっき元老院科学省のガイレオ君が、丁度2500年前にUFOがテラのエデン(エルサレム)の東北東に、不時着していたという事実、つまり反重力イオンエンジエンの噴射跡が発見されたことを報告してきた。人類は少なくともX’MASの由来の主の誕生に関わる重大な地球外生命あるいは銀河系外生命体と接触していたんだ。」
アーサー : 「おい、ミケよ、どういうことだ? 750万年前と25世紀前じゃ次元が違いすぎるぞ!どうかしてないか?芸術と数理の天才が、そんな陳腐でいいのか?」
ミケランジェリ : 「さすがは我等がアーサーだな、実に単純な質問だが、話すと実は簡単じゃない。だが、短く言えば...時空変換だ。」
エンジェル : 「はは〜ん、なるほどね。判ったわ!ミケがどうして、ヴィーナスへのサイプレスのデータを転送停止にしていたかの訳が!
ミケ、つまり光速運動量子物理を応用できる知性体が全くこの銀河とは異なる時間軸で太陽系へところどころに出現してきていたという事ね。そうでしょ、それを専門でないヴィーナスには、専門の宇宙生物学の知識でわざと、中立に銀河系生命体を考慮しない事で、客観性を持たせたかった。そうでしょ?」
ミケランジェリ : 「あたり!」
ヴィーナス : 「なにが、あたりよ! わたしはモルモット猿ですかね?あったまに来ちゃうわね!」
アーサー:「まあまあ、とにかく状況はわかったきた訳だから、みんな冷静に、頼みますよ。兎に角この波動事件は、少なくともテラの過去とも繋がっていることは、もう間違いの無い訳で、データ解釈ができることは確実に言えた訳だから。
調査できるデータは、それこそふんだんに出来た、いやサイプレスに蓄積され捲くっているいる〜訳ですよ。目蔵めっぽうではもうない訳だからね、ね。」
ヴィーナス : 「あんたは、本当にのんきで、やさしい素敵な奴ね。だから好きよ!ねえ〜エンジェル。たっぷり、愛しちゃおうね!」
エンジェル : 「そうね、覚悟することね。同じ船に乗っているのが運の尽きね!」
アーサー : 「勘弁だね〜。でも、まあ偶には、愛しちゃいますかね。お二人とも一緒にね。えへへ!」
ミケランジェリ : 「おいこら、変な連合組まんでくれよ。任務は簡単じゃないぞ。お前ら経験は俺の半分なんだから。優秀な頭脳だけでは、もたないよ! 体力は温存しとけよ。」
3人 : 「大丈夫!もうチューブ別だから、NETで愛し合うだけよ〜!」
ともかくも、船はもうあと数時間で目的の辺縁系の現場にたどり着きそうであった。その時、大きな波動が襲ってきた。
これは脳波ではなく、物理振動であった。大きく船底が傾いた。数秒後には、ジャイロNETの修正がかかり、起動は復元されていたが、どこか船体が隕石に衝突でもしたのか、急速な減速が掛かりだした。
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2005年12月24日(土) | Story Abstruct | comment : 0 | Trackback : 0 | △
●第一章● ◆第十一節◆ 人類系の個性の進化

人類系のDNAすなはちゲノムの塩基数は約30億個で、そのうちで個性を司り、差異を作り出す塩基数は約210万個(0.07%)である。エンジェルやヴィーナスの場合、この210万個の全ての塩基配列の理想配列制御が完成している。もちろん一種類などという事は無く、過去の検証で病理学や遺伝学での問題事例の発生は完全にスクリーニングしてある。また美女美形であるといったいわゆるタレント性などは、
コミュニケーションや集団での対人形成上の優位点をシミュレートして
受精前に遺伝子配列検査で解析されたところで、選択されている。
25世紀では直接SEXだけから受精にいたることはない。そうした性行為自体は動物としての本能として保障されているが、生命形成過程とは全く切り離して管理された社会が完成している。太陽系宇宙環境との適応性や、過去に起こったミュータント(DNAクローン100%改造体)人類との確執などの歴史をへて、生存育成倫理管理局が設置され、各国の統一して遵守する法律となった。高度にデジタルNETが発達している25世紀では、人類系は自己管理能力の点でも、高度に進化しているのだった。
カイパーベルト辺縁系へ向かったエンジェルとヴィーナス、そしてアーサーの探索衛星宇宙船は、最高速の高速レベルTOPシフトを使った
宇宙ジャイロNET航行で、謎の波動発生現場へと急いでいた。
ヴィーナスはつい先日帰還したばかりだったが、同じ辺縁系でも、位置的には銀河太陽系から180度反対側のシリウス方向へ向かう事となった。光速での航行は時間軸の変化が太陽系に固定された空間とは異なる。そのため、光速航行中は全員、時間固定チューブの中にいて好きな
NET放送やNET−CINEMAなどを楽しんで時間を過ごす。
次第に原因の波動がエンジェルには大きく感じられてきた。ヴィーナスにも、エンジェルからのテレパシーと同時に、ようやく弱いが波動を脳で意識できる状態になってきた。確かに、あたかも誰かが問いかけている様な意識が脳内に広がるのがわかって、ヴィーナスにもエンジェルが不信がっている意味を理解できた。
だが、本当にこの波動が原理はまだ説明できないが、結果としてデジタルNETの一部に交信不能なダメージをどうして与えているのだろうか?どうして確実に近づいているエンジェル達の宇宙船と衛星島を繋ぐデジタルNETや彼らのDNA量子CPUのNETには影響がでないのか? こうした選択的な影響を与えている事情が予測すら出来ていなかった。
ヴィーナスは先日の辺縁系の反対側で行っていた類人猿化石の調査分析データをこの移動時間の間により詳しくサイプレスとの個別NET接続機能を使って、彼女のDNA量子CPUとサイプレスのバックボーン
量子グリッドCPU NET データベースと連携探索を進めていた。
なぜ、あの化石は異常な位置に存在し、異常な頭骸骨の大きさと形状をしていたのか...?そして、誰に辺縁系まで動かされたのか、そして何時?
そしてまた何故?
アーサーは、宇宙物理学を学生時代に専行していたので、この波動の伝わる特性や方向の意味するところを解析していた。
そしてエンジェルは超光速量子物理学を学んでいた。すべての量子は時間を光速以上で変化させるときに、通常の時間空間とはことなる現象を起こす事を利用する研究である。彼女にはこの波動が特別にそうした分野を利用している気がしていた。精神性と過去に思われていた事が、意外にもこの科学が発達してきたことで、実は人類が教えられていなかった宇宙世界での科学現象が関係していた事が多く発見された。
この波動も実はまだ人類系が知りえていない超光速量子の世界がつくるエネルギー現象ではないかと考え始めていたのだ。
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2005年12月18日(日) | Story Abstruct | comment : 0 | Trackback : 0 | △
●第一章● ◆第十節◆ 天才の出現

サーバー : 「お帰りなさい。さっそくですけど、お友達から伝送映像が届いておりますので、DNAへ転送しても宜しいですかね?」
エンジェル&ヴィーナス : 「誰?、緊急のときに現れる奴は、...あ、い、つ !!」
ミケランジェリ : 「は〜い、元気かいお二人さん。いつもアイラブユ〜かな! ミケだ。またかって? そうのとおり、お仕事はお嫌いでしょうが、親しき友人として再び重要任務にご招待したい。今回は飛び切りのテラ製のシャンペンでおで迎えしたいところだ〜。如何かな?」
ヴィーナス : 「わかったわ。サイプレス(サーバーの愛称)、じゃあREALに切り替えてくれる?」
エンジェル : 「ああちょっとまって、サイプレスさっきの公開映像も同時に並列接続のままでいいわ、たぶんこの映像でコラボする話だから..。」
サイプレス : 「了解だ。それでは、元気回復したところで、休日返上ということで、いってらっしゃい!」(一瞬で、ミケとのNETに切り替わった。)
ミケランジェリ : 「やあー、意外に早い復帰だね〜、いつもなら数分は待たされるんだが、随分気分いいじゃないの〜!」
ヴィーナス : 「馬鹿言ってないで、必要な情報を転送して頂戴!」
ミケランジェリ : 「おや、失礼」
アーサーのコラボ状態もそのままで、4人の量子DNA−CPU連携が3ナノ秒で確立された。いっきに、意識共有がされそれぞれの経験イメージと、補完情報イメージが一気に共有された。
エンジェル : 「ははあ〜ん、少し見えてきたわね。この波動は明らかに人工的な文明系のSYNCROだったのね。驚いた! 」
アーサー : 「そうだ。その事を伝えよとしてたところだった。僕も君らと同じテレパシー伝送使えればなー...・」
ヴィーナス : 「ええ、アーサー、あなたどうしてそれを知ってるの?」
エンジェル : 「ごっめん。ヴィーナス。ちょっと教えちゃった。」
ヴィーナス : 「エンジェル、これは連邦元老院のTOP極秘戦略なのよ! ミケは上官だから当然だけど、アーサーはまだ助手で資格は、
元老院から認可されていないのよ。憲法違反になっちゃうじゃない!」
アーサー : 「ごめん、知らない事にしてくれ〜。内緒。」
ミケランジェリ : 「残念だが、それは既に無理だ。ただ、確かアーサーも、もう25歳になったんだよな昨日?」
アーサー : 「実は、そのとおり!」
ヴィーナス&エンジェル : 「なんだ!アーサーおめでとう!それなら夕べ家のベッドに一緒にはいれば良かったじゃない!たっぷり、面倒見てあげたのに!」
アーサー : 「ありがとう、とんでもないジョークでしょ。殺されちゃうよ。」
ミケランジェリ : 「ということは、事後通達になるが、規定上はもう助手じゃなくて、書記官だ。しかも、所属は連邦政府元老院特別検査院の上級管理室だから、ほぼ自動的に資格を与えられる。事実上問題はないだろう。さて、君らエンジェルとヴィーナスの特別なDNA進化構造を用意している意味は理解していると思うが、こうした太陽系とその宇宙外知的生命体からのアクセスを解析して、人類系の防衛、医療、進化、文明高度化へ役立てることだ。今回の、知的波動波の正体をまず徹底的に分析作業に入ってほしい。」
テラ(地球)でも超美男、美女の貴族の誉れ高い一族の出身の彼は、すこぶる人間的にも魅力あふれるタイプだが、仕事でも優秀な指揮をすることで、連邦政府元老院特別検査院でも目立った上官である。
そして、実は彼も高度にDNA細胞の進化を設計された故キャサリン博士の男性型デジタル・クローン技術によって完成された新世紀の人類系のひとりである。テレパシー能力はエンジェルには劣るが、多少可能である。その差は、僅かに本来の頭脳細胞の性能によるものである。
アーサー : 「ありがたいね。さて、そうそうなんだけど、上級管理室の任務としてお二人さんに、カイパーベルト辺縁系への出張を指示したい。ミケ了解でしょうね〜?」
ミケランジェリ : 「もちろんだ。至急、辺縁系の発信地区の特定と、波動の正確な分析を頼む!」
エンジェル&ヴィーナス : 「了解しました!!さあ、出動ね!」
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2005年12月03日(土) | Story Abstruct | comment : 0 | Trackback : 0 | △
●第一章● ◆第九節◆ 辺縁系

カイパーベルト辺縁系に置き去りにされた類人猿の化石調査資料は、ヴィーナス達、銀河太陽系連邦元老院特別任務調査隊の臨時の保管キューブ衛星に格納されていた。ヴィーナスがエンジェルに語ったテレパシー伝送イメージは、この類人猿の頭蓋骨の一部に明らかに金属製の縫合箇所が存在していた事実であった。一種の戦慄が走らない訳が無かった。最低でも数10万年前の化石に、高度な文明技術の痕跡を残しているなど、どう説明できるというのだろうか?少なくとも親類系までの歴史教科書には記述さえない新事実だった。
そのころ、メルカトロイ周辺国家の内部抗争がエスカレートしていた。急速に一部の衛星都市とテラ(地球母国政府地域)とメルカトロイ衛星島群とのデジタルNET交信レベルが悪化していった。
その知らせは、すぐに連邦図書館に入ろうとしていたエンジェルとヴィーナスのDNA量子CPU伝送機能へアラームを発信してきた。
エンジェル : 「周辺国でまたテロがあったらしいわね。」
ヴィーナス : 「そのようね。今回はNETが直接攻撃されたらしいわね。
NETウイルスが攻撃しだしてきた。急速に自己増殖して、デジタル化しているDNAクローン細胞系をリプログラムしだした。本来の頭脳だけでは
生活できなくなっているイーゼス国のような先進優遇国家では、すべての伝送系のみならず利用している人類系の埋め込まれた頭脳クローンも
多大な影響を受ける。
すでに首都でのテロ行動的な武装集団が出現していた。航空管制が敷かれた。全ての飛行体はデジタルNET検閲コードに対応した信号TESTを受信し合格せねば地上に即刻下降し停止せねばならない。
そこへアーサーからの緊急デジタルNET信号が介入してきた。
アーサー : 「おかしいんだ、エンジェル、ヴィーナス。このテロ事件がいつもと違っているんだ。どうやら元老院も、メルカトロイ周辺国近辺で障害発生していると思い込んでいたんだが、デジタルNETへ浸入してきているウィルスの正体が判明してきて、驚いている。」
ヴィーナス : 「どういうこと? 例のDNA級数列で暗号化しているんじゃないの?時間かかっても解けるでしょうに...!」
アーサー : 「いや、違う。新種だ。しかも、驚くほど巧妙に変化していく。あたかもこちらの解析処理を読み取って数倍は高速な演算で、先回りして、しかも人類系がいままで使っていない理論式を持っているようだ。そうなんだ、エンジェルが数日前に感じていた例の波動だよ。あれは、新種の妨害ウイルス信号だったんだ!」
エンジェル : 「どこから発信されているの?」
アーサー : 「驚くな、カイパーベルト辺縁系のどこかだ!」
エンジェルとヴィーナスは、思わず見合わせた。ついさっきまで、イメージを共有したばかりの類人猿の手術の跡を、まざまざと再度今度は、明確に脳裏にイメージできるのだった。目の前の連邦図書館の入り口の壁面NETスクリーンには、丁度メルカトロイの首都の混乱が映し出されていた。サーバーからの挨拶が返ってきた。
サーバー : 「お帰り、エンジェルとヴィーナス」
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2005年11月27日(日) | Story Abstruct | comment : 0 | Trackback : 0 | △
●第一章● ◆第八節◆ エンジェル・ピラミッド

エンジェル : 「ヴィーナスねえ、お猿さんの骨からの推察は判ったけど、実際には目的はなんなの? そんな苦労をしたり辺鄙な場所をわざわざ選んだ理由が全く見当つかないわね〜、不思議ね。」
2人の美女の銀色の流麗な肢体をぴったりと包み込むコスチュームが、まぶしいばかりで、まるで公園全体が光輪で包まれたような印象を与える風景であった。体温調節はもちろん、有害な宇宙線や危険な銃弾やレーザー銃、レーザーサーベルの衝撃を半減以下にする緩衝機能も持っているコスチューム素材も25世紀の科学技術の成果であった。
特にこの一気に人気がでて普及したコスチュームは、その肢体にFITしたエアロビクスで完全に体形を管理された美女達の美しさを一層優美に演出する点にあった。全太陽系惑星系の75%の人口である女性種の約80%、つまり半数以上の人口に普及した素材である。辺縁系で発見された新素材の鉱石原料から作られる新繊維金属のお陰である。
ややソフトなエンジェルの肢体にくらべ、少々長身で均整のとれたヴィーナスの引き締まった臀部の美しいシェイプをコスチュームごしに見るたびに、エンジェルも改めて、彼女の魅力へ吸い込まれそうになるのだったが、いつのまにかヴィーナスは優しくエンジェルの腰へ手を回していた。寄り添って、会話をつづけていった。
ヴィーナス : 「まさか、ダヴィンチのうりふたつ?なんて言わないでね。そうじゃなかった。そんな人類系に近くない。完全にお猿だったわね。ただ、頭脳の部分の骨が不思議に大きかったのね。特に前頭葉が。新皮質が現代人に近い猿っていると思う?答えは普通はNO!よね。」
エンジェル : 「いいえ、ダヴィンチの顔じゃなくて、彼が暗示していた聖母の受胎告知の天使の意味に関係があるんじゃないかって。」
ヴィーナス : 「例の仮説ね。神の啓示で受胎したって話ね。事実は、ルネサンス時代の絵柄で惑わされるけども、実はアダムとイブの楽園追放の裏返しだって説だったわね。つまり、それは銀河系外生命アダムがテラ(地球)のイブとリンゴの実を食べてしまった。つまりDNAクローン技術を施したって、例の学者の話だったわね。」
エンジェル : 「YES!その仮説を、そのお猿は証明していないかしら?ヴィーナスは、全然信じていない感じだけど、別の仮説を持っているとでも...?」
ヴィーナスは、答えなかった。彼女の脳裏には別のイメージがあった。エンジェルとヴィーナスは既に、テレパシー伝送を相互に出来る事を密かに習っている(極秘項目だが)。同時にエンジェルのDNA細胞組織はヴィーナスの思考に連鎖しだしている。無意識と強制意識の両方の奇妙なバランスであるが、エンジェルはヴィーナスのイメージが脳裏に伝わることを再確認した。
エンジェル : 「ええっ。それは...!」
イメージがテレポートされて瞬間、エンジェルの驚きも同時に、ヴィーナスにフィードバックされた。
ヴィーナスは、ぎゅっとエンジェルを引き寄せた。そして軽くキスをした。
ヴィーナス : 「怖いけど、可能性は極めて...」
目標の連邦図書館の近くには、テラ(地球)のピラミッドと同一のレプリカが建造されている。そこは美術博物館である。寄贈したのはキャサリン博士だ。名称は、彼女の究極の研究成果エンジェルにちなんで付けられていた。ここらには、エンジェルの関係の全てがあるのだった。
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2005年11月24日(木) | Story Abstruct | comment : 0 | Trackback : 0 | △
●第一章● ◆第七節◆ 天使から啓示

まだ、昨夜の余韻が残っているエンジェルとヴィーナスだったが、休日を満喫する散策の場所を歩き始めていた。エンジェルのコンパートメントからすぐ目の前にある、ジュリアス・シーザー公園は、宇宙空間に浮かぶ人工衛星島の中とは思えない天然自然の草木や小動物にあふれている。この300年の伝統あるマース・ソフィア衛星島では、最大の規模を誇る開放公園である。衛星島全体は、巨大な円筒形をした宇宙ステーションである。円筒形自体が地球自転と同期して回転しているために、人類系や地球から移植したりつれてきた動植物にとっては、全く違和感のない設計となっている。5000kmはなれた火星の周囲を、衛星軌道を描いている。火星でもテラフォーミングが行われているが、基部(コア)が大きすぎるのと、人類系にはまだ未知の細菌生物が多く発生していて、そのワクチン対策やDNA遺伝子治療が未完成で、研究開発途上にある。完全に人類系が安心して移住するのには時間が掛かりそうである。
2人が散歩をしながら向かっているところが、昨夜遅くまで解析にアクセスしていた連邦図書館のイオニア式建築を模したCOSMO建設ビルである。少なくとも太陽系に関する全資料アーカイブが保管されている。90%近くのデータはデジタルNETで一般に公開されている。
しかし、連邦安全・医療機密に関する項目の一部は、直接の連邦政府元老院が認可した人物にしか開示が許可されていない。
そのアクセス方法は実にシンプルだ。直接この建造物の中に出廷して、
全体を管理している連邦図書管理量子CPUサーバーへみづからの人体を検証に掛けることである。受付のクローン・インフォメーション・ロボットに、目的の検索対象を告げると、即座に量子CPUサーバーが訪問者の持つ全てのDNA情報をその場で解析する。100%本人でないと、検索は拒否される。エンジェルもヴィーナスも、実はこの図書館と棟続きの連邦科学省の国家技術研究院のDNAクローン再生医療技術研究所で誕生した。故キャサリン博士のDNAを一部引き継ぐエンジェルと(彼女は地球で受精した育児試験管にいれられたまま、キャサリン博士がここへ研究施設を新設したおりに移され、その後DNA解析と究極のDNA配列合成を追加された後に再度発育促進波動制御を行って博士が無くなる直前の最後の研究成果として誕生した)、さらに100年前にPROGRAMポリメラーゼ法を確立したアーサー教授のDNAを引き継ぐヴィーナス。先週エンジェルと付き合った
科学者の助手アーサー君も、このアーサー教授の親類筋のDNAを持つ。彼らは生まれながらにして連邦の歴史を検証する仕事を受け持っている。当然、ここの量子CPUサーバーの検閲は100%PASSである。完全なデータが、記録されている。成長や昨夜の恋人同士の愛の行動まで...。
そのため、体調調整からエアロビクス運動での身体運動機能の保全まで、DNA信号伝送で無意識的に管理してくれる。ここだけの話だが、
25世紀の人類系の人口管理も徹底している。エンジェルとヴィーナスの2人に限らず、大半の人類系は25歳になるまでは、同姓との愛情を
選択するようにDNA情動信号で、管理されている。さらに、75%までは女性種になるように制御されているのだ。それは、急速な生活環境変化で、精子細胞DNAは冷凍保存で管理できるが、卵細胞系のDNAの管理には管理時間に伴う劣化現象があるから、その人類系生存確率を
最大に維持できる人口制御の確率を太陽系全体で常に管理している為である。500年前のように男女の性交を自由にしてしまうと、ほぼ50%までに生存確保が低下する。逆に100%女性種では人類が滅びる。その中間75%を選択した。そして、DNAの異常を常に計測して、次第に生存力と生命としての理想のDNA配列を持つ種族へと改良していっているのである。そうして、この25世紀に、遂に理想に近い人類系の胎児たちが出現し始めてきている。その代表がエンジェルやヴィーナスといった、過去この分野の研究リーダーであった人々のDNAを実験に費やした犠牲によってなしえた子孫たちである。
その証拠に、このジュリアス・シーザー公演を散歩しているカップルの3/4までが女性種同士のカップルである。1/4のカップルは99%男女の結婚した家族である。結婚自体も既にデータ上の管理コードでしかなく、昔の結婚式とかいう形式もない。もっとも、最適なDNA配列を選択してくれたDNA選択データを量子DNA CPU同士が計算して愛情を創出してくれる。美男美女のカップルだらけとはいかないが、
理想的な性格や生活を保障される。もちろんそのまま女性同士で生活し続ける家族も多い。人体の形態上の差異は、いまやそれほど重要ではなく、DNAの性配合情報こそが、重要である。90%以上は同じであるが、稀にデジタル情報の組み合わせで問題が残っているケースもある。
その場合は、大人になるまでにDNA治療をDNAクローン細胞移植技術を使って、書き換えていく。ただし動物的な愛情表現の部分だけは、まだ野生の本能が解析し切れていないため、エアロビクス情報の一部に性愛行動プログラムやバイブレーション・イメージ映像を補足伝送して、性愛の満足感を最高度に管理して、カップルたちの生活感情での不満に基づく根源的な情緒変質からの、突発的な異常行動が起こらない様に、特に暴動性の衝動紛争に感情が掻き立てられない様に管理されている。
ついに人類系にして、ようやく旧約聖書の記述が啓示したアダムとイブの大罪である楽園のリンゴを食べたという寓話から、開放される時代に入っていた。そして、神の領域へ近づこうとしてでもいるようだった。
約2キロの散歩をゆっくりと半日楽しんだ後、エンジェルとヴィーナスは昼食を屋台のレストハウスでとりながら、今度はヴィーナスの最近調査を話し合いだしていた。
エンジェル : 「ところで、ヴィーナス。例のあなたの解析していた原人のDNAの件だけど、どうしてカイパーベルト辺縁系なんかにあるの?テラ(地球)と辺縁系じゃ、あまりに環境が違う世界だけど、そして距離も1光年かかるし...」
ヴィーナス : 「そうね、第一の謎ね。誰があの原人お猿さんを、あそこへ運んだかだわね。ひとつ分かってきたのが、すくなくとも確実なのはテラの人類じゃないと言う事ね。宇宙人?といって善い時代じゃもう無いわけだけど、だって自分達が既に宇宙人なんだから。どこの銀河か太陽系か惑星から、知的生命体が侵入してきていたかということね。そして、人類の「神」として納まったのか? ここ1年程度の調査で分かったことは、あの猿人か原人かの骨は、間違いなくテラ(地球)で成長していたものだっていうことぐらいだわ。そこから先はまだ、全然判らないのよ。歯がゆい状態ね。」
そういってヴィーナスは、カクテルジュースと残りのサンドウィッチを手に持つと歩き出していた。エンジェルも、同じように歩いて会話を続けていった。もう、図書館の巨大なドームは目前である。街路の目印である地球のスフィンクスの模型像が見えてきていた。
エンジェル : 「ちょっと待って。スフィンクスが見えてくるところで、ちょっと止まってくれない?! 教えたい事があるのよ。」
ヴィーナス : 「どういうこと?」
エンジェル : 「ダヴィンチの天使。お猿さん、復元したらどんな顔しているかしら...?」


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2005年11月19日(土) | Story Abstruct | comment : 0 | Trackback : 0 | △
●第一章● ◆第六節◆ ダビンチの天使
CPUからの信号会話 : 「アクセス連想開始いたしました。」エンジェルの部屋の大きな連想スクリーンに、彼女のDNA量子CPUが描き出す映像処理情報が映し出されていた。
そして、すでに銀河太陽系内部に減速宇宙航行速度になったヴィーナスの宇宙船からの軌道探査情報映像とのマルチ描画も一緒に写し出し始めていた。
エンジェルのうきうきした気分も同時に反応しているせいか、やや全体映像色もPINKめいているようだったが...。
恋人のヴィーナスとの再会も、もう1ヶ月以上のご無沙汰だからだろうか...。

エンジェル : 「ルネサンス...、そうだダヴィンチ!」
そういって、エンジェルのDNA量子CPUは自動的にデジタルNET検索機能を、連邦図書館の人類系歴史資料アーカイブズへアクセスを開始した瞬間、エンジェルの脳裏には無数のダヴィンチの動画像が動き回り始めたが、エンジェルの求める映像記憶(もちろん、彼女が成長する過程で自宅の自習アーカイブズで何度も学習してきた歴史的な名画の図柄)を探し出すのは、一瞬だったが気になる波動を連想させる図柄と、付随するCPUが計算で模倣再生してくるダヴィンチが行動したかもしれない映像シミュレーション映像には、回答となる箇所は全く登場してこない。
だが、エンジェルにはダヴィンチが絵画に書き込もうとしていた背後の何かの意味を無意識に反応しているDNA組織の別の機能系細胞体の
「うづき」のような生理反応に、一層何度も何度も検索でうるデータの
連想検索を掛けていき始めていた。
突然、アーサーからの緊急意識伝送パルスが、脳内インパルス信号として、エンジェルの意識へ入ってきた。
アーサー : 「はい、エンジェル。お楽しみのところ、いや休息になったばかりなのに、再三呼び出してすまない。この前、君が報告した例の人工衛星島での、不可解な波動インパルス的なインスピレーションの
正体なんだが、あの時の君の生体記録をHOST量子CPU分散解析NETに解析に掛けていた調査チームから、波動の発生時点の推定時間と
場所の情報について連絡が来たんだ。
驚くなよ! 1300光年前 オリオン座大星雲だ!」
にわかには、エンジェルには理解ができなかった。
エンジェル : 「ええっ? 1300..光年! 宇宙飛行艇でも
1300年掛かるところから? まさか...。」
アーサー : 「その、まさかなんだ。 しかも、どうも内容は言葉らしい。一種の単語を並べて君に語りかけているらしいんだが、言語の翻訳が従来の地球上のどの知られている種族や過去のものでもないらしい。 まったく人類系には未知の言語のようだ。ただ、少なくとも、エンジェル君やヴィーナスの様に、特別にDNA細胞創出技術で機能を誕生の以前から制御して、完全に近いDNA配列を作りこまれている人類系の先端種で、感知できることは証明されて訳だ。いわゆるテレパシー言語だよ。18世紀に地球の英国の科学者エイダが仮説を唱えたが、理解はされていなかった。但し、記録は彼女の書籍として残っていた。現在は連邦図書館のアーカイブズに映像記録されているので、解析されていたので、直ぐに調査チームのNETに掛かったそうだ。」
エンジェル : 「へえー、そうなんだ。でも、変ねー。私の頭脳DNA量子CPUの反応は別の解析結果を引っ張りだしてくるのよ。自動的なので、言語も何もなくてただ私の連想に引かれているのかもしれないけど...。ルネサンス、ダヴィンチの絵画の映像がでてくるのよ。」
ヴィーナス : 「は〜い、お二人さん。仲良く語り合ってるわね。悪いけど、エンジェル今夜は寝させないわよ〜。」
エンジェルは既に半透明なナイトガウンになっていたが、乳首がピクンと震えた。まるで天使のような彼女の姿が一層体にちりばめられて輝いているナイトパールのために、ルーム全体に美しい振動が広がっていた。
エンジェル : 「は〜い、もう着いちゃうの!早いわね〜。」
ヴィーナス : 「あら、早くて悪かった?お邪魔かしら!」
エンジェル : 「ぜ〜んぜん。ねえ、アーサー、今夜は一緒よね!」
アーサー : 「ええ〜。勘弁してよ。君らスーパーウーマンと一緒じゃ、通常種は一夜で廃人だよ。遠慮しとくよ。二人で楽しんどくれ。
但し、解析調査の結果を、もう少し君らしか出来ない処理能力でやっつけてくれてから、好きなだけ愛し合ってくれ。じゃ〜な。バイバイ。」
エンジェル&ヴィーナス : 「OK。きちんと推理進めとくから。じゃバイバイね。」
アーサーからの映像が消えるか、ヴィーナスの本当の姿が、エンジェルの部屋のドアの所へ、美しい姿そのままの完成された人類系の微笑を称えて入ってきた。エンジェルもまた、今世紀最高の美女らしい優しい微笑を返して、ゆっくりと立ち上がり抱き合った。
美しすぎる唇どおしが結ばれていた...。
ルームライトは、DNA信号の反応が変化したのに対応して静かにムーデイーな淡い薄桃色の採光へ変化していった。
背面映像スクリーンも、宇宙オーロラを映し出していた。

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2005年11月13日(日) | Story Abstruct | comment : 0 | Trackback : 0 | △
● 第一章 ● ◆ 第五節 ◆ アーカイブ : 2005年11月5日<サイボーグ技術報道>について
ヴィーナスが、光速宇宙艇でエンジェルのスペースステーションに向かっていた。久方ぶりの友人の訪問であった。エンジェルが子どもの頃、母キャサリン博士の映像を保存したアーカイブを見ているとき、キャサリン博士は400年前の当時のまだDVDという記憶容量の低い円盤型のレーザー反射板型の記憶レコーダーを紹介しながら、
「ここにある映像こそ、イーゼスの過去の公共放送メデイアが放映したサイボーグ技術の登場の記録です。我々人類系という形式
分類が必要となった出発点であり、自然種族の消滅への予言的な記録です。その後の人類系の歴史は、皆さんの学習されるものとなりましたが、この当時人類の祖先たちはこの技術の倫理的かつ合法性を共有できるだけの知性を持ち合わせていませんでした。サンマーロイの祖先の軍隊技術部門は急速にこの技術を利用した軍事力強化を推進していきました。そして、そう地球上は暗黒時代を1世紀あまり迎えてしまったののでした。当然、急速に電子制御された全地球的なアーカイブを利用できる環境を接続しているサイボーグ達に、一般の人類兵士は勝てなかったのです。そう、DNAクローン人類系の再起があるまでは。より強力な知性を増幅できる技術がやがて、LSIを脳に埋め込んでいるサイボーグ戦士を上位の意思制御をより圧倒的に制圧できるDNA量子CPUを
頭脳にDNA増殖できるデジタル・プログラミング・クローン技術が完成し、中枢であるデジタルNET制御を超えたときに、人類系の復活と
理性の統制が復元しました。
まだまだ未知の領域が多いDNAクローン技術ですが、少なくとも
旧式なLSIサイボーグの暴走を制止できる能力は遥かに高い事は証明され、同時に高度な人類系の理性を司る能力を強化できることは、幸いでした。しかし、失った人類系の犠牲も多かったことも事実でした。
私達は今後決して安易な、頭脳改造ポリシーを受容してはいけません。
銀河連邦憲章で明示されている精神を冒す犯罪的な人類系の行為や、兆候は例え僅かでも、NETシグナルとして傍受した場合には、連邦医療&治安保障省のワクチン・アクセス・スキャンを使って個々に必ず確認して「悪意データベース」の発生を未然検出することです。...」
そうエンジェルはまだ知らない謎の知性体の波動は、直感的にこの記憶を甦らせていた。だが、「悪意データベース」スキャンの結果は、無反応であった。あるいは、NETデータではない別の刺激反応なのであろうか?
「サイボーグ系以外の知性の接近? まさか?」
「あるいは新型のアンドロイド(サイボーグの人造筋肉強化型)か」
「それとも...次元がづれている例の知性コード信号...か?」
先日の探査の時の奇妙な波動が、再びアーカイブ検索へ駆り立てていた。

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2005年11月05日(土) | Story Abstruct | comment : 0 | Trackback : 0 | △
●第一章● ◆第四節◆ 天使より1千万年前の出来事
2005年10月30日 20時48分06秒「類人猿の共通祖先?ケニアで1千万年前の化石発見」記事 をread
類人猿の共通祖先?ケニアで1千万年前の化石発見 (読売新聞) - goo ニュース
★ この記事には、今後重要な意味が付け加えていく事となる。
DNAクローンをかつて、人類系の祖先に埋め込んだ銀河系外
から知性生命体(すなはち人類系の真のDNA祖先たち)は、
ケニアの過去のジャングルで、みづからのDNAを埋め込むことで、
1千万年後に人類系が再び、再生して彼らの意思を継いで、銀河系を
再生していくことへ最後の望みを掛けたのであった。
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
エンジェルは、自宅に帰るとすぐにデジタルNET−TVの自動ログ
検索から、気になる記事を再生してみた。
この資料は、すでに4世紀前に発見されたある類人猿の化石発掘記事に
ついて後の100年後に、ひとつの重大な事実の発見があったことを、
エンジェルの母であるキャサリン博士が、見つけ出して彼女の博士BLOG
日記に記載していたものである。
そのTV映像には数百年前の映像とは思えない再生復元デイタル技術で
呼び出されてきたイメージが映し出されていた。
それは懐かしい地球、アフリカ大陸での発見現場の映像クリップだった。
銀河太陽系連邦図書館からの、公式TV映像であるから真偽性は保障
されている映像であろうと思える。
先日、エンジェルの脳裏に展開されたイメージが正確にそこには映し出されていた。この映像データに秘められた謎はどういうことなのか?
優れたDNAクローン細胞で構成された最新のDNA CPUを搭載した彼女の頭脳でも、こうしたアナログ的な感情移入を伴う解析は、不得手な分類に入る。もちろんハブリッド解析は、当然一般の頭脳性能の他の研究員に比べれば1000倍は早く、精度は高いがやはり過去の正確な情報が希薄な時代であることと、感情波動を伴う特別な暗号になると
相当な量子演算量を平行して処理できるだけでは、意味が無かったのだ。まだ、決定的に情報因子が不足し過ぎているようだ。
エンジェルは、同僚のヴィーナスにNET転送を掛けた。
直ぐにヴィーナスから返信が来た。
ヴィーナス : 「エンジェル、元気そうね。この映像は実は、私も波動を感じた同じものだわ。極めて人類に重要な歴史的意味がありそうね。」

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2005年10月30日(日) | Story Abstruct | comment : 0 | Trackback : 0 | △
●第一章● ◆第三節◆ 天使のゆくえ
エンジェルは、怯えていた。誰かやってきている。姿はもちろん見えない。彼女の研ぎ澄まされたDNAcyberニューロン(人工頭脳)の性能は極限に近い最高処理能力にチューンアップされている。通常の人類系ではまず、知覚することはありえない繊細な変化(気圧や振動)までも、分析して人工生命体のものか自然の営みかを即座にフィードバックしてくる。
彼女の極めて柔らかな美しすぎる瞳のラインと黄金率で形成された顔の造形美は、薄暗い宇宙空間でも(正確には、宇宙船の裏側)明らかに、
最高の芸術に近い美貌であることが、宇宙ヘルメット(かなり透明度のある素材で出来ている。21世紀の金属製の息苦しいものとはかなり異なる)ごしにもはっきりとアーサーにも分かる。時々狂おしいほど綺麗な瞬きがある。そしてまだ赤ん坊のままではないかと、ふと感じられるほど、うっとりするような頬や、ややつんと上を向き気味の可愛い鼻と、可憐なさくらんぼうを紅色にした潤った唇など、あまりの完成度の高い芸術作品のような美女である。こともあろうに太陽系惑星系の木星近くを周回軌道を安定させてる宇宙人口衛星島「ジュピター・ガリレオ」の
巨大な島外建造物のメンテナンス監督の為、調査航行艇から調査官として、宇宙服を着た状態で船外活動へ出てきていたのであった。
通常の調査官の場合は、単調な島外建造物の宇宙線損傷程度調査や、小隕石などの衝突で傷ついた外壁金属部分を交換する作業を監督しながら、レポーテイングすることとなる。といっても、目で見た映像が、脳の
中にDNA生成されたDNA CPUで編集して、自動的にデジタルNETで、決まったアドレスへ転送してしまうだけだが。
ただ、今回のメンバーは特別編成チームであった。アーサーは、時折
友人のエンジェルの素晴らしい美形の顔ばかりでなく、宇宙服でも充分にセクシーで完璧にエアロビクスで調整されて体形が保たれたプロポーションという造形美を楽しみながら、実は深刻な太陽系惑星国家連邦で今や最高度に機密とされている、ある重要な事件の痕跡を調査しているのだった。
アーサー : 「はい、エンジェル。どうだ、いつもと違う反応が出てこない?」
エンジェル : 「ええ、そうね。違う反応ではなくて、違う振動と言うべきでしょうか。私の頭脳では、何か物質的な異変ではなくて、生命体の痕跡のような...、つまり、例えるとさっきまで誰かがじっと私達を観察していて、スーッと消えていった様な感覚があるのね。」
まさに、エンジェルの感じているとおりであった。アーサーも誕生の時から、DNAクローン細胞研究所の試験管からはじまり、似たような
境遇で育ってきていたが、特別な頭脳改造プログラムで最高度にDNAを構成させる技術まではつかわれておらず、ごく一般的な人類系の選択された遺伝子を持つ子どもから成長してきた。
そのために、エンジェルのような鋭敏な分析を全身の機能を使って検証はできない。通常の人類系の感じる知覚と思考と経験で想像できうる観察の結果を転送できるだけである。
ときおり、エンジェルが羨ましいと思えることもあるが、また反対に完全に人類の最高度の完成形を求め続けられるエンジェルの運命を可愛そうだとも感じている。
アーサー : 「それって、なんだと思う?」
エンジェル : 「そうね、敵対的ではないとは言えるわね。」
アーサー : 「宇宙外生命か何かで、そして僕らの知り合い?」
エンジェル : 「ええ、いまのところ、そういう表現でしか...」
ふとアーサーは、故キャサリン博士が彼がまだ小学生だったころにお伽話をしたあとに、実は人類系の祖先は地球にやってきた銀河系の外の生命だったと思われていろという仮説を、当時SFに夢中だったアーサーに、フィクションのようでも本当に現実にあったとしたら、大変な事であり、フィクションのように最終章でハッピーエンドとは成りえないことを、妙に悲しげに話していた記憶が甦った。
アーサー : 「僕は、これはきっとお母さんの話してくれていた知的太陽系外生命のことに関連している気がしているんだ。
(キャサリン博士は、彼女が育てた試験管ベビー全員の母親だった)
エンジェル : 「そうかもしれないし、別の何かかもしれない。」
そこで、エンジェルはきっぱりとは、言い切れない別の印象を感じ取っていた。
エンジェル : 「一種の暗号のような波動言語というか、正確な表現で言得ないけど、私達人類系では持ち得ない機能なのかもしれないけど、テレパシー伝送ができる生命体ということかも...」
アーサー : 「じゃあ、観察しているというより、話しかけていたのかも知れない訳だね。」
エンジェル : 「きっと、そうだと思うわね。それも、きっと特殊な言葉の繋がりで...。 やっぱり、暗号か数式のような。」
アーサーは、ふたたびキャサリン博士が、「その生命体は言葉を、口で話すことは無くて頭の中でお互いに意思が繋がっていることができるの。」と述べていた事をさらに思い起こしていた。
それはフィクションではないか。現実にそんなことができるのか?
そして、大人となった今、アーサーはそれが現実に有り得るのだという、気持ちに捕らわれだしていた。確かにエンジェルの頭脳機能の高度化された人類系の姿を見ていると、人類系も神か天使に近い生命体への変貌は、後天的にか誕生までのDNAデジタル生成技術の一層の進歩で可能な様に思えてきているのだった。
事実、エンジェルだけは、人類系以外の生命反応を知覚できているし、何か言葉めいた波動を知覚して、その響きを解析しているのだから。

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2005年10月25日(火) | Story Abstruct | comment : 0 | Trackback : 0 | △
●第一章● ◆第二節◆ MOON LIGHT SHADOW
太陽系惑星 地球はその脇に月を従えた水惑星である。そう、人類系がその生存の基本特性を形成し得た重要な銀河系の母なる土地と歴史の原点である。人類系のDNAの90%以上は他の地球上の生命と同等である。進化としては大きな差異は少ない。残りの10%こそ人類系がこの水惑星で特別な知性を基に君臨できるようになった根源的な理由である。
特に、人類系の女性種では満月の時、すなはち太陽からの直接光線が地球の背面から照射される最大の照度となるとき、夜の地球側からは、その追従小天体の表面は「満月」と言われる光と引力によって、地球上の生命体に原始的で重大な生殖上の影響を過去与え続けてきたのだ。
この月の明かり「MOON LIGHT」を感じる時、人類には多くの歴史的な事件が刷り込まれてきた。
そう地球自身の重力だけでなかった事が、人類系の生命活動を一層周期的に確実に成長進化させる原動力となっていた。それは、水惑星に棲む生命体の体内の水成分比率が66%以上あることが、結果としてこの月の引力により扇動されることで、女性種が子孫の誕生を自然にプログラムされ、DNA再結合の機会を与える事で確実な遺伝子配列合成の進化が、遠い過去に埋め込まれたシナリオに従って数万年かかって、あるべき時を刻むようにその周期が計算されていた。
遠く過去にそのDNAプログラムを埋め込んだ「イブ」の子孫達は、25世紀に遂にその目的の銀河系惑星世界で、求められた進化を達成しつつあるのだった。
そして、同時代に起こる知性生命の運命との出会いに確実に同期し始めていた。既にこの月は周囲に無い太陽系惑星間に人工的な衛星を作り上げて移住している人類系の多くは、正常なDNA再生維持のために、個々の人工惑星の周囲に「MOONLIGHT SHADOW(擬似推進引力)」重力装置を置いて、同一の人体周期を司る事を学んでいた。
http://plaza.rakuten.co.jp/degiclobunko/


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2005年10月16日(日) | Story Abstruct | comment : 0 | Trackback : 0 | △
●第一章● ◆第一節◆ エンジェル誕生

時は2392年5月7日、再生されたオゾン層によって再び人類系が生活できるようになっていた地球、オアシス街道のとあるデジタルクローン研究施設のキャサリン博士の個室の試験管の中に、彼女の遺伝子を持つ新しい知性が誕生しつつあった。
まだ、その生命体の名称は付けられていない。DNA合成がはじまったばかりだからだ。究極の人類系の完成されたDNA配列をもった生命体DNAの誕生である。
人類が知りうる限り最高のDNA配列を持つこの生命体を、キャサリンは、自らの卵細胞の摘出手術を犯してまで、完成させたのである。
それは差し迫る人類系の生命体としての寿命の危機への最善の策として。そして同時に既に一部の科学者には公然と理解されている何故この
惑星に人類系が猿人という形で誕生させられていたかを。そして、いよいよその運命の時間はあと1世紀となっていることを。人類系の祖先は、遠くアンドロメダ銀河系から最後の望みを託して地球へひとつのDNA細胞組織を2匹の猿にDNAクローン技術で移植した。
その猿は急速な頭脳の発育を開始した。2000万年前に、祖先は自らの生命が尽きる寸前に、自分とは異なるが極めてDNA配列が90%以上近い
地球の高等生命体に最後の望みを残したのだ。
なぜ、彼らはここ地球へ遥かな航程を経てまでこなければ成らなかったのか?
その後の地球では気象環境の相応の変化はあったが、隕石衝突も大氷河期ほどまでの大きな事件もなく、24世紀の最終年代まで人類系を発展させ続けてきてくれていた。そして、いまや人類系もかつての祖先と同じくDNAクローン再生改造技術を完全に操作できるまでに進歩してきていた。そして、そのDNA配列の謎の研究解読も強力な学問体系をなす形で、人類の歴史の真実を解明してきていた。
この疑問を解き明かす鍵は、昔からの宗教や伝説の中に多くのキーが隠されてきたが、とりわけ紀元前数世紀のころの丁度人類系が文字や文書を記録し始めた次代からが急速に学問体系化されていたが、それ以前について、不明な部分はやはり多かった。ことに、DNAの配列異種部分の起源について。
それに対して仮説を唱えた学者が、当時のイーゼス(古くはjapan)の考古学の新進学者であった鯉が淵博士であった。
当時の世界中の学者は最初全く相手にしなかった。UFO空想物語と人類系のDNAが直接の人為的な操作が加わった結果ということは、ありえないと思われた。
しかし、とある盗難事件がその真実を解き明かしてくれるのである。


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2005年10月10日(月) | Story Abstruct | comment : 0 | Trackback : 0 | △
◆ 第三十話 ◆ 太陽系は女王陛下のもの

18世紀我らの母なる地球をかつて大英帝国が制覇していた頃、世界は女王陛下に傅いたとか...。25世紀の現在、この太陽系内銀河惑星系は、明らかに女性種の支配が完成した世界であろう。実際に多くの問題も抱えてはいるが、母星から飛び出した人類系種族が、最も合理的に人口を制御できうる確率を求めるとき、両性バランスがふさわしいとは言いがたい。実際に最近の研究では、明らかに地球には数万年前に、
哺乳類系を超えた知性を持ったDNA移植か生成技術による人工的な細胞操作をしたであろう脳細胞の一部が、人類系に備わっていることが分かって来ている。そうなのだ、我々の祖先というよりも細胞DNA構造配列の一部は、アフリカ猿人に近い段階で書き込まれているという事だ。なぜ、そうなったいるのか、一体この銀河のどこからその技術を持った生命体異性人?は地球へ来て、人類系の基礎的な仕組みを施したのか?
人類系が自らDNAをデジタルDNA解析技術とDNAのデジタル変換生成技術を手に入れたことで、本当の不自然な痕跡を自ら理解できるようになってきたのだ。
おそらく過去の地球へ長い旅をして到着した科学者?来訪者は、女性であっただろう。アダムとイブの聖書のくだりは神話であろうが、DNAをプレゼントした「神?」は、70%以上女性であろう。
23番目のXY染色体(男性)は、23番目XX染色体(女性)の分裂時点で、DNAデジタル変換をしたものなのだ。
その後、再度の変換はなされていない様である。それ以降は忠実にタンパク質生成をするRNAポリメラーゼの自動製造工程が脈々と受け継がれてきたのだろう。こうした事実は人類系の歴史は多くの変遷を経るうちに、キリスト教の影響もあり「男性優位の社会」構造や思想へ変えられた。それは、地球上では生存が制限的ではなく安定であったからである。一度大気圏外へ飛び出せば、生存確率の0.1%の差でも重要な問題である。究極の状態でも子孫を受け継げる摂理を選択するしかないからだ。いま再び人類系は惑星系国家へと拡大展開されてしまい、この法則が確実に働いている。まさに事実そうだが、太陽系は地球と火星の惑星空間に浮かぶ人工地球衛星島「ソフィアース」の女王が太陽系元老院議長を務めている訳であるから、「女王陛下のもの」とも言える訳だ。
女王陛下は、人工地球衛星島で栽培される紅茶が大好物とか。
なるほど、何世紀経っても、宇宙時代になっても女性は普遍らしい。
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2005年10月03日(月) | Story Abstruct | comment : 0 | Trackback : 1 | △
◆ 第二十九話 ◆ デジタルDNA生成技術

DNAすなはち「染色体」は4種類のヌクレオチドで出来ている。
ヌクレオチドは「糖」と「塩基」と「リン酸」が結合してできており、
アデニン(A)、チミン(T)、グアニン(G)、シトシン(C)の4
種類が「塩基」の部分の違いで、区別できる。
このヌクレオチドが相互に繋がっていって二重螺旋構造に長く結ばれた
物質を「染色体」といい、細胞分裂する直前に二重螺旋構造が離れて、
半分ずつの「染色体」が生殖細胞に引き継がれる。
通常の生殖では、別のDNAポリメラーゼが分かれたそれぞれの「染色体」に相補的な「塩基」結合を行い、完全なコピーがなされる。
これが「遺伝情報」である。人類系では、約60兆個の細胞が分裂し、
この再生を正確に繰り返しているために、生存が確実に保障されている。22対の「常染色体」と1対の「性染色体」(XX女、XY男)が
ある。
デジタルDNA生成技術は、このDNAポリメラーゼ酵素物質を、増殖させた後に、事前に量子CPUデータ解析装置で読み取らせた「染色体」配列の全ての配列情報から、DNAポリメラーゼをプロテクトする
部分の塩基位置と配列を確定させ、新しく入れ替えDNAポリメラーゼを強制的に先に部分結合させて、本来のDNAポリメラーゼが収まらないように抑制部分「擬似相補塩基配列子」をつくる。
つまり、読み取ったDNA配列「塩基」の一部の塩基構造を強制的に、
書き換えるPROGRAMポリメラーゼたんぱく質P−CAP体を、
電子的に正確に結合させておいて、配列の一部を異なった相補「塩基」
結合とさせるのである。コピー元が変更されているとは知らない後から来た通常のDNAポリメラーゼは、信じきって複製「塩基」配列をつくり出す。
発明は、この量子CPUデータ解析装置で読み取らせた「染色体」配列の全ての配列情報を基にして、PROGRAMポリメラーゼたんぱく質P−CAP体を、電子的に正確に結合させる技術を開発したことにある。
23世紀までは、失敗の連続であったが、アーサー博士によって完成した。それまで、禁止されていた人類系へのクローン再生医療技術は、大きく転換点を迎えたのであった。奇形児や副作用事態をすら、デバッグで誕生以前の受精段階前から修復が可能となったからだ。
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2005年10月02日(日) | Tech-Fantasy | comment : 0 | Trackback : 0 | △
★ DEGICLO文庫 コマーシャル ★

<<DEGICLO文庫から>>
沢山の皆さん毎日ご覧頂いてありがとう御座います。
弊社の未来文庫ノベルは、ここに登場していく25世紀の社会に
皆さんの想像世界を合成するまさに「デジタル・クローン世界」を
出現させる新時代のノベルです。
どしどし、書き込みしてください。
(TRACKBACK、コメント、メールなんでも結構)
気に入ったご訪問ページはノベルに登場していきます。
またご訪問LINKも、随時追加させてもらってます。
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@量子戯曲クローン
2005年10月02日(日) | Story Abstruct | comment : 0 | Trackback : 0 | △
◆ 第二十八話 ◆ 惑星間航行ジャイロNET
太陽系あるいは銀河系辺縁惑星への航行は地図が必要な訳ではない。ここでは既に空間相対位置が変化していく各惑星位置情報を太陽系の場合には、各存在している一定の大きさ以上の物体の太陽との相対位置を
常に計算と実測値を平行してジャイロNET情報として、航行宇宙船の
航行ジャイロ補正器に伝送できる仕掛けができている。
かりにジャイロNETの情報伝達が数日切れていた場合でも、航行宇宙船に搭載された特殊なジャイロ位置変化測定器と超高速量子計算機で予測進路を出して、周囲の物質計測値との関連性からバランスを計算して
航行できる仕組みが備わっている。物体が宇宙空間で移動すると必ず宇宙歪が発生する。それが真空ジャーポット内分にある液体ヘリウム中に
水晶球体が浮いており、このジャーポットはマイナス273度に冷却されて超伝導量子干渉による磁界変化検出によって、歪を検出する。
この検出値と直接惑星の位置観測データを比較して、多数の物体間距離が割り出され、相対的な航行宇宙船の位置が判定できる。
ジャイロNET情報をさらに比較することで、完全な位置確定ができる。
突如、このジャイロNETに未確認の異種伝送信号が混信しだした。
光速に近い航行速度で移動し続ける航行宇宙船にとって、周囲の同様な航行経路を使う宇宙船とのスクランブルはまさに命がけである。
極めて正確な測定データが常時必要である。
ジャイロNETの伝送品質の低下は、重大な宇宙航行衝突の危険性に繋がる。明らかに、通常の人類系の発信データ規定を無視した近接伝送周波数を用いている。伝送信号のPWM値の設定が数%狂っているが、混信干渉を意図的に仕掛けている模様である。
一体誰が、どのようにして発生しているのか。
だが、まだどの惑星国家航行宇宙船も、疑問を抱いてはいなかった。通常の太陽風による伝送変化といった程度にしかみていなかった。
後に、この危険が重大なデジタル戦争の引き金となっていくのだが...。
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2005年09月28日(水) | Story Abstruct | comment : 0 | Trackback : 0 | △






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